コンテンツへスキップ
INFUSE
◇ · Arc origines · 柱

二重抽出——なぜ一部のきのこは水とアルコールをともに求めるのか

熱湯はβ-グルカンを、アルコールはトリテルペンを溶かします。二重抽出はその両方を合わせるもの。そのつくり方と、霊芝とチャーガに用い、ヤマブシタケと冬虫夏草には用いない理由。

静かな王国——根、サルノコシカケ、菌糸。生きものの回復力を、毎日の手もとに。

⊹ アダプトゲンとキノコの道 · 5/30 · Threshold

きのこは成分を二つの場所にしまっています。細胞の壁には、熱湯に溶ける多糖類のβ-グルカン。脂質の構造には、アルコールにしか溶けないトリテルペン。霊芝のガノデリン酸、チャーガのベツリンやベツリン酸がそうです。

水で煎じるとβ-グルカンが出て、トリテルペンは残りかすに残ります。アルコールのチンキはその逆です。二重抽出は、この二つの工程を合わせるものです。

二重抽出のつくり方

  1. 煎じる:乾燥して砕いたきのこを、70〜80℃ほどの水で何時間もじっくり煮ます。こして液を取っておきます。
  2. 漬ける:こした残りかすを、数週間アルコールに漬けます。もう一度こします。
  3. 合わせる:二つの液を合わせます。パウダーエキスの場合は、そのあと全体を乾燥させます。

15:1のような比率は、エキス1をつくるのに乾燥きのこをいくつ使ったかを示します。

私たちのきのこでは

  • 霊芝:子実体の15:1エキス、水とアルコールの二重抽出。トリテルペンはアルコールにしか移りません。
  • チャーガ:8:1エキス、水とアルコールの二重抽出。宿主の白樺から受け継ぐベツリンは、アルコールにしか移りません。
  • ヤマブシタケ:子実体の8:1エキス、熱水のみ。子実体で求める成分は水に溶けます。
  • 冬虫夏草:菌糸体の6:1エキス、アルコールを使わずにつくり、水に完全に溶けます。

植物の根や葉や樹皮では、方法は植物ごとに違いますが、二つの溶媒という考え方は同じです。

注意点

自家製のチンキにはアルコールが含まれます。お酒を飲まない方、妊娠中の方、子どもには避けてください。

出典

  • Christopher Hobbs, Medicinal Mushrooms: An Exploration of Tradition, Healing, and Culture, Botanica Press.
  • 仕入れ先の技術資料:霊芝、チャーガ、ヤマブシタケ、冬虫夏草のエキスの抽出方法と比率。

毎週のお便りを受け取る。

森からの便り — ワンクリックで配信停止できます。

⊹ 森を歩き続ける ⊹

あなたにも、森に置いていく物語があるだろうか?

物語を分かち合う →
⊹  アダプトゲンとキノコの道  ⊹
Seuil
Marge
Incorporation
⊹ フォレストの声 ⊹

この読書が開いたもの

最初の声になろう。 すべての言葉は、読書に加わる前に読み返されます。

ログインして、この読書があなたの中に開いたものを分かち合いましょう。

ログイン →
INFUSE
2 分で読める · 782 語